Kotlinの基本文法とは？
Kotlinはシンプルで直感的な構文を持ち、初心者でも学びやすいプログラミング言語です。本記事では、Kotlinの基本となる「変数」「条件分岐」「ループ」について詳しく解説します。
変数の使い方
変数の宣言
Kotlinでは、val（変更不可）とvar（変更可能）の2種類の変数を使用します。
val name: String = "Kotlin"
var age: Int = 25
型を省略すると、Kotlinが自動的に型を推測します。
val language = "Kotlin" // String型
var year = 2025 // Int型
Null安全
Kotlinでは、? を使うことで、Nullを許容する変数を定義できます。
var nullableName: String? = null
Nullチェックをする場合、?. や ?: を活用します。
val length = nullableName?.length ?: 0
また、!! を使うことで強制的に非Nullとして扱うことも可能ですが、NullPointerExceptionが発生する可能性があるため注意が必要です。
val notNullName: String = nullableName!!
条件分岐の使い方
if文
Kotlinのif文は、Javaと同様に条件分岐に使用できます。
val number = 10
if (number > 0) {
println("正の数です")
} else if (number < 0) {
println("負の数です")
} else {
println("ゼロです")
}
また、if文は式として値を返すことも可能です。
val result = if (number > 0) "正の数" else "負の数"
when文
Kotlinでは、whenを使うことで、よりシンプルな条件分岐が可能です。
val number = 2
when (number) {
1 -> println("One")
2 -> println("Two")
3, 4 -> println("Three or Four")
in 5..10 -> println("Five to Ten")
else -> println("Other")
}
whenは、式としても利用できます。
val message = when (number) {
1 -> "One"
2 -> "Two"
else -> "Other"
}
println(message)
ループの使い方
forループ
Kotlinのforループは、コレクションや範囲（range）を使って簡潔に記述できます。
for (i in 1..5) {
println("i = $i")
}
リストを使う場合も、簡単にループできます。
val fruits = listOf("Apple", "Banana", "Cherry")
for (fruit in fruits) {
println(fruit)
}
リストのインデックス付きループも簡単に記述できます。
for ((index, fruit) in fruits.withIndex()) {
println("$index: $fruit")
}
whileループ
whileループは、条件がtrueの間、繰り返し処理を実行します。
var count = 5
while (count > 0) {
println("Count: $count")
count--
}
do-whileループは、条件判定の前に一度実行される点が特徴です。
var num = 0
do {
println("num: $num")
num++
} while (num < 3)
ループの制御
Kotlinでは、breakとcontinueを使用してループの動作を制御できます。
for (i in 1..5) {
if (i == 3) break
println("i = $i")
}
continueを使うと、現在のループの繰り返しをスキップできます。
for (i in 1..5) {
if (i == 3) continue
println("i = $i")
}
まとめ
本記事では、Kotlinの基本文法である「変数」「条件分岐」「ループ」の使い方について詳しく解説しました。これらの基礎をしっかり押さえることで、Kotlinのプログラミングをよりスムーズに進めることができます。
次回は、関数やクラスの使い方について詳しく解説します！
