AWSとは?
クラウドコンピューティングとは
クラウドコンピューティングとは、インターネットを通じてコンピュータのリソース(サーバー、ストレージ、データベース、ネットワークなど)を利用できるサービスのことを指します。従来のオンプレミス環境では、企業が自社でサーバーを購入し、物理的に管理していましたが、クラウドを活用することで初期費用を抑えつつ、柔軟にリソースを拡張・縮小できます。
AWSとは何か?
AWS(Amazon Web Services)は、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスの総称です。企業や個人開発者が、サーバーやデータベース、AI・機械学習などの多様な機能を利用できるプラットフォームとして世界中で利用されています。
AWSの特徴
- スケーラビリティ:需要に応じてリソースを増減できる
- コスト効率:使った分だけ支払う従量課金制
- 高可用性:世界中にデータセンターを持ち、サービスを安定運用できる
- 多様なサービス:コンピューティング、ストレージ、ネットワーキング、セキュリティなどの幅広い機能を提供
AWSの主なサービス
コンピューティングサービス
EC2(Elastic Compute Cloud)
EC2は仮想サーバーを提供するサービスです。従来の物理サーバーと異なり、必要なときにインスタンス(仮想マシン)を起動・停止できるため、コストを最適化できます。
Lambda
AWS Lambdaは、サーバーレスコンピューティングを実現するサービスで、コードを実行するためにサーバーを用意する必要がありません。トラフィックの変動に応じて自動的にスケールするため、小規模な処理やイベント駆動のアプリケーションに適しています。
ストレージサービス
S3(Simple Storage Service)
S3は、オブジェクトストレージサービスで、大量のデータを安全に保存できます。データの耐久性が高く、アクセス管理機能も充実しているため、バックアップやアーカイブ用途にも適しています。
EBS(Elastic Block Store)
EBSは、EC2インスタンスに接続するためのブロックストレージです。EC2インスタンスのディスクとして機能し、高速な読み書き性能を提供します。
データベースサービス
RDS(Relational Database Service)
RDSは、AWSが提供するマネージドデータベースサービスで、MySQL、PostgreSQL、MariaDB、Oracle、SQL Server などのリレーショナルデータベースを簡単にセットアップできます。
DynamoDB
DynamoDBは、NoSQLデータベースで、高速なデータ処理が可能です。スケーラブルな設計のため、リアルタイムデータ処理が求められるアプリケーションに適しています。
ネットワーキングとコンテンツ配信
VPC(Virtual Private Cloud)
VPCは、AWS上で仮想ネットワークを作成できるサービスです。プライベートなネットワーク環境を構築し、セキュリティを強化できます。
CloudFront
CloudFrontは、CDN(コンテンツデリバリネットワーク)サービスで、世界中のエッジロケーションを利用してデータ配信を高速化できます。
AWSを始めるには
AWSアカウントの作成
AWSを利用するには、まずAWSアカウントを作成する必要があります。公式サイト(https://aws.amazon.com/)にアクセスし、無料アカウントを作成しましょう。
無料利用枠(Free Tier)
AWSでは、新規ユーザー向けに「無料利用枠(Free Tier)」が提供されており、一定の条件内でAWSのサービスを無料で試すことができます。例えば、EC2のt2.microインスタンスを750時間/月まで無料で利用可能です。
AWSマネジメントコンソールの操作
AWSの管理は「AWSマネジメントコンソール」というWebインターフェースから行います。ここでは、インスタンスの起動やストレージの設定、ネットワークの構築などを直感的に操作できます。
まとめ
AWSは、クラウドコンピューティングの代表的なサービスで、個人開発者から大企業まで幅広く利用されています。EC2やS3、RDSなどの主要なサービスを理解することで、AWSを活用したアプリケーション開発やシステム運用が可能になります。